LuckyPunchの底力

妊娠を機に退職をしたことがある二児のワーママの育児ライフブログ

妊娠・出産を機に会社を辞めて良かったことと辞める前に準備してよかったこと

"妊娠・出産を機に会社を辞めていいのだろうか"

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この記事では、私が新卒から13年間務め続けた会社を妊娠・出産を機に辞めた理由と辞める前に準備してよかったことをご紹介したいと思います。

妊娠・出産を機に会社を辞めるときに周りから言われたこと

皆さん妊娠・出産を機に会社を辞めようと思ったらこんなこと周りの人から言われませんでしたか?

「もったいないよ!子供が生まれたらお金がかかるよ!」
「会社を辞めなければ産休・育休中に手当がもらえるんだよ!」
「また正社員にはなかなかなれないんだよ!」

言っていることは間違いないと思います。


しかも、周りの人は、自分を心配して心から言ってくれているのがわかるので、辞めないで会社に残ったほうがいいのかもしれない。とより強く悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

けれども、辞めようと思ったということは、何かしらそう思うきっかけがあったのだと思います。
こういう人生の節目のイベント時は自分の声に耳を傾けるときなのかなと思うので、無視せず1度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。

会社を辞めた理由


私は文系出身でしたが、13年前、IT業界ってよく分からないけど面白そうだなという理由だけで都内のSIerの会社に就職をしました。

最初はチンプンカンプンだったシステムエンジニアの仕事ですが周りの方の助けを借りて、なんとか10年やり切りました。その後、社内の配置転換で営業に転向し、3年ほどSIer営業をしました。

この13年間の中で並行して、社内ベンチャーを立ち上げ、新規事業の推進と、社内のエンジニアが新規事業の立ち上げができるようになるワークショップも行っていました。

 

私は特にやりたいことがあってこの会社に入ったわけではなかったのですが、会社がありがたいことに、これやってみない?と役割をくれたので、それをこなしているうちに、上記のようないろいろな仕事を経験させてもらえました。

 

しかし、特にやりたいことに固執していなかったことは、よくなかったなと思います。
なぜなら、仕事や人生のプライオリティを決めていないので、"やらないこと"が決められなかったのです。

私の仕事は膨大な量になり、毎日深夜まで残って仕事をし、休みの日もパソコンを開いて仕事をしてしまったり、夫との旅行中にお客さんからの電話に出たり、寝る前まで仕事のことを考え悪夢にうなされる日々でした。

 

けれども、一生懸命働いていると、周囲から、ありがとう。と言われることが増えていきます。
そう言われると、まるで麻薬を打ったかのようにハイになれます。
私の評価もどんどんあがり、夫の給料を超え、営業成績もトップとなりインセンティブも入るので、嫌なことがあっても我慢してそのお金で贅沢をして気を紛らわしていました。
お酒とおいしいものを流し込み、旅行に美容にバンバンお金を使うと一瞬気が紛れるのです。

 

そんなある日、なかなか授かれなかった子供ができました。飛び上がるほど嬉しかったです。

けれども、私は構わず働き続けました。働かないと自分の存在意義ってないんじゃないかと思っていました。
妊婦でお腹が大きい中、大事な提案を2週間後に控えた私は毎日23時過ぎまで仕事をしていました。

そしてある日帰宅したとき、夫に言われました。

 

僕は、結婚してから、ずっと独身の頃と変わらない生活をしている。
君が家でも仕事をしていると、気が休まらない。
お客さんと遅くまで飲んで帰ってくるのを心配するのがツライ。
無理して仕事をしているのを見るとこちらも具合が悪くなる。
妊娠しているんだから無理しないでほしい。君が会社を辞めてもいいと思っている。

 

夫は、すごく優しい人で、私が何をしても文句を言われたことはありません。
そんな夫の初めての本音の言葉にハッとさせられました。

 

そういえば、私何で、働いてるんだっけ・・・。

 

これをきっかけに、誰と一緒にどのような状態で暮らしているのが幸せなのか、私は本当はどう生きたかったのか。について考えるため、会社を辞めることにしました。

 

会社を辞める前に準備したこと


とはいっても、会社を辞めることに不安はあると思います。
そこで、私が辞める前に準備したことで効果があったことを紹介していきます。
これで、私は不安なく会社を去ることができました。

 

辞める半年前から引き継ぎマニュアル作成


辞めると会社に言っていない半年前から引き継ぎ資料を作り始めました。
引き継ぐ直前になって作り始めると焦ってできないだろうと思ったのと、自分の仕事が改善されて仕事辞めたくないと思うかもしれない。という期待を込めて作りました。(実際はより辞める気持ちが強固なものとなってしまいましたが。)
このマニュアルを新しく入った人に渡して試してもらい改良しておきました。
おかげで実際に引き継ぎが必要な1か月前には引き継ぐことがなく、無事有給の消化ができました。

 

趣味の高額商品を買っておく


退職すると、ものすごくお金に困ります。妊娠すると尚のこと働くことが難しくなります。
今まで湯水の如く使ってきたお金が使えなくなる前に高額な品を一つ買っておきました。
おすすめは、キャンプ道具です。ここで買っておけば後々遊びには困りません。

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貯金をする


金額はいくらでもいいのですが、自分の納得のいく金額を設定するといいと思います。
私は、辞めるまでに250万を貯めることにしました。


①住民税対策:50万
②投資資金:40万
③困ったときに自由に使えるお金:50万
④おつかれ旅行用:10万
⑤残りは夫が私のように会社を辞めたくなった時の当面の生活費用

 

特に会社を辞めると、ものすごい住民税が取られます。皆さん覚悟しておいてください。そのために①が必要です。
また、妊娠・出産後に会社を辞めたあとしばらくはなかなか働けないので、自由に使えるお金が月1万でもあると助かります。
③を用意しておいたので、会社を辞めても少し心の余裕を作ることができました。

 

夫の給料だけで生活してみる


上記の貯金をしつつ、やらなければいけないことは、これです。
実際に、夫の給料のみで、数か月生活を回してみることは本当にやって良かったです。
特に私は、節約が大嫌いで、節約するくらいなら稼いでくるわ。とバリバリ働きに行ってしまうタイプのため、これには相当参りました。


夫の給料だけで家計を回せるようにした方法

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辞める前に自己分析をする


辞める前に有給を消化すると思いますので、有給休暇中にがっつり時間をとって自己分析しました。
生きていく中で何が大事で、誰と何をしているときが幸せなのか。
上記を実現するために、本当に必要なお金はどれくらい?
上記を実現するために働くときはどんな働き方をしたらいいか。
などを考えました。
この自己分析に大いに役立った本がありますので下記をぜひご覧ください。

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ドラマ『凪のお暇』(なぎのおいとま)を見る


ここまで準備すると、もう辞めることに対して不安感はなくなっていると思いますが、最後のもう一押しとして、このドラマをソファーでゴロゴロしながらゆっくり見ることをおすすめします。

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あぁ、仕事辞めてよかったんだ。と自分の選択に自信がつくと思います。

 

さいごに


昨今、結婚や妊娠・出産を機に仕事を辞めるという選択をする女性はあまりメジャーではないかもしれません。
男性側としても自分の収入がどうなるか分からないし、正直働いてほしい。そういう時代ではないでしょうか。

ですが、あのまま働き続けたら私は身体を壊していたでしょうし、お金のことばかりに目を取られて、夫と共に家庭を一緒に作っていく楽しさを知らずにイライラした人生を送っていたと思います。

仕事を辞めた今、休みの日も休んだ気がしない、悪夢で眠れない。といったことがなくなりました。
美味しいご飯を作り、夫とゆっくり食べる時間は、幸せです。

それは、お金では解決できない、お金よりも大切なことだと思いました。

この記事が辞めるのを迷っている方のお役に立てればと思います。