LuckyPunchの底力

妊娠を機に退職をしたことがある二児のワーママの育児ライフブログ

【書評】適職探しに迷ったら読む本「科学的な適職」鈴木祐 クロスメディア・パブリッシング(インプレス)

"自分にぴったりな仕事って何だろう"

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この記事では、”今後どんな働き方をしたらいいだろう”と悩んでいる方のお役に立つ本「科学的な適職」の紹介をします。

コーヒーとチョコでも用意して休憩がてら読んで頂けたらと思います。

"今の仕事、自分には向いてないんじゃないか"


あなたは自分に本当にあった仕事を探すため、一度自分に向き合う時間をゆっくりとって考えてみたい。と思ったことはないだろうか。
私は会社帰りに電車に揺られながら結構な頻度でこれについて考えていた。
そして運よく、妊娠・出産を機に会社を辞めたことで今後について考える時間を持つことができた。

しかし、いざ時間ができると、
自分の振り返りと今後どのような働き方をしたらよいか考えるために何をしていいか全くわからない。

という事態に局面した。

ネットで調べれば、たくさんの情報はあるが、
他にもっと面白そうな記事を見つけてしまい、そちらを読んでしまったり。
本屋に行けば、納得のいく回答が得られず、気が付けば夕方に…。
このような経験をして困ったりしたことはないだろうか。

人によっては、プロの力を借りてキャリア相談をすることで自分のやりたいことを整理し、次の転職への一歩を踏み出した人がいる。
だが、高いお金を払ったのに、よいコーチングができる人と出会えなかったらと思うとちょっと怖い。
転職エージェントに無料で相談もできるが、彼らもノルマと売り上げがある。
本当に自分のキャリアのことについて考えて転職先を薦めてくれるだろうかという不安もある。
いろいろな人の意見は参考にはするが、最終的に自分の人生の答えは自力で出したい。
と思う人もいるのではないだろうか。

そんな中、私は自分の考えを整理することに役立つ「科学的な適職」という本に出会った。
この本により、自分にとって本当の適職(働き方)や自分が人生の中で大事にしていることは何かに向き合うことができたのでこの本を紹介したいと思う。
この書評が、私のように、この先どのような働き方をしたらよいか悩んでいる人の一助になればと思う。

この本がおススメな理由1


今までの適職探しの方法が間違っていたかも!?
当たり前のように行っていた自分の適職探しのプロセスが実は間違っていたのかもしれない。という新たな視点を教えてくれたことがおススメな理由1である。

例えば、筆者は下記の要素で次のキャリアを選択することに警鐘を鳴らしている。
〈大罪1〉好きを仕事にする
〈大罪2〉給料の多さで選ぶ
〈大罪3〉業界や職種で選ぶ
〈大罪4〉仕事の楽さで選ぶ
〈大罪5〉性格テストで選ぶ
〈大罪6〉直感で選ぶ
〈大罪7〉適性に合った仕事を求める
これを罪と言うならば、私は何個罪をおかしただろうか…(笑)
好きを仕事にする。そんなキャッチフレーズの本を何度も手に取ったことがある。
性格のテストも然り、転職サイトの適職診断なんてのも楽しくてついやってしまう。
適性に合った仕事を求めるという点では、実際私は誰からも向いていると言われる営業職を行い成果も出している事実があるが、やっている本人は向いているなんて思わないし、やりたいことでもないので、ただただつらいだけであった。

この章では、今まで当たり前のように適職を探す際に行っていた方法が実は判断ミスを起こさせているかもしれない。ということを教えてくれた貴重な内容であった。

この本がおススメな理由2


だったら何を基準に将来やキャリアを選んだらいいの!?
と読んでいて思ったのだが、2章では今まで自分が気が付かなかったような、適職を選ぶための判断基準を具体例で示してくれている。これが、おススメの理由2である。

例えば、筆者は以下の観点から今後の適職やキャリアを考えてみてはどうかと言っている。
〈徳目1〉自由
〈徳目2〉達成
〈徳目3〉焦点
〈徳目4〉明確
〈徳目5〉多様
〈徳目6〉仲間
〈徳目7〉貢献
私がいいなと思ったのは、なぜ、この項目を重視したほうがいいかを
非常にわかりやすく説明してくれている点だった。
「自由」がいい。なんて言われるとその通りなのだが、仕事を決める判断材料に上がっても来なかった。
それはなぜ「自由」がいいのかを具体的に分かっていなかったからである。
この章では、今後のキャリアを判断するために考えたほうが良い視点を述べ、その視点を持つとなぜいいのかを具体的に示してくれたので、私は納得のいく新たな判断基準を持つことができるようになった。
このことから、私にとって、2章は本書の中でもっとも勉強になったと思えたパートであった。

この本がおススメな理由3


具体的に何をしたらいいの!?
こういった本は、ノウハウを伝えて読んだ本人のやる気を燃え上がらせるのはよいが、行動まで面倒は見てくれないため、気分が高揚したまま、何もせず終わってしまう難点があった。しかし、4章では具体的に何をすればよいか、役に立つ技法を紹介し、ワークを行うことができるようにしてくれていることがおススメな理由3である。

自分にとって、今後の生き方や適職(働き方)を選ぶために、どんな判断基準を持つとよいかは分かったが、その基準全てが当てはまる職業や生き方の答えはない。

よって、基準の優先度を整理し、今後どのような選択すればいいのかを考える時間を持つ必要がある。
4章では、この作業に必要な方法を詳しく載せてくれている。ここに書いてあることをやってみることで、自力で自分の考えを整理し、私は今後どんな風に生きたいのかを冷静に見つめなおすことができた。

さいごに


この本は今後の人生のキャリアを自分自身で意思決定していくことに非常に役に立つので、ぜひ手に取って頂けたらと思う。
また、最後の章では今の職場でステイするべきかを判断する方法も載っているので転職を迷っている人にも本書はおススメである。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

 

科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方

科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方

  • 作者:鈴木 祐
  • 発売日: 2019/12/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)