お盆なので不思議体験の話を書く 虫の知らせ編2
今年もお盆の時期が来ましたね
先日、夏なので不思議体験の話でも書こうと思って虫の知らせについてのブログを書いたのですが、せっかくなので、他にも体験した虫の知らせの話も書こうと思います。
このブログを読んでる方は、お盆と言えば何を思い出すでしょうか。
私はお盆の時期が近づくと優しかった田舎の祖母を思い出します。
今回書く話は、私が中学生の時の話になります。
この日はたまたま、田舎に戻っていて、親戚の人と話をしてきなさいと、親に促されて叔母さんや叔父さんなどにお茶を出していました。
別の部屋では、誰かが仏壇にお線香をあげていました。
チーン・・・という音と共にお線香の香りが漂います。
その時、私はなぜか無性にみんなで温泉に行かなきゃ。という衝動に駆られたのです。
これを読んでる方は
え・・・なんで!?頭でも狂ったの??
と、思うと思うのですが、私もよくわかりません(笑
でも、その時は、なぜかどうしてもみんなで温泉に行きたくて、いてもたってもいられなくなったのです。
親戚が集まっている部屋に戻り、いきなり
「ねぇ!あのね、みんなで温泉に行かない?たまにはみんなで旅行に行こうよ。私どうしても、みんなで温泉旅行でも行きたいの。」
と、提案し始めたのです。
中学生と言えば、多感な時期ですので、家族と買い物も行かなくなる年齢です。
叔父や叔母、家族も一瞬ぽかんとしていましたが、意外と
「確かに、たまにはみんなで行くのもいいわね!」
と、全然反対されませんでした。
聞くと、昔はよく遊んでくれたのに、私が大きくなるにつれて遊んでくれなくなったことを親戚や家族も寂しく思っていたそうなので誘われたのが嬉しかったと、後から聞かされました。
そうと決まれば、日程を決めようと、温泉に行く日をみんなで決めました。
私はとてもわくわくしていました。温泉の予約もして、美味しいものをみんなで食べようと、小学生に戻った気分でした。
温泉まで、あと数日。となった日の昼。母が急に家族を集めて話があると言いました。
「あのね、落ち着いて聞いてほしいんだけど、さっきねおばあちゃんが亡くなったって連絡があったの。せっかく温泉の予定いれてくれたんだけど、キャンセルしておいてくれる?その日、お葬式になっちゃったから・・・」
楽しみにしていた温泉旅行は、なんとお葬式になってしまいました。
そして、式の当日、私は家族と親戚からもらった一言で、これが”虫の知らせ”だったことを悟りました。
「ラッキーパンチちゃん、あなたが、この日に温泉に行こう。っていってくれたおかげで、みんな日程を合わせることなく全員お葬式に集まれておばあちゃんに最後のお別れが出来たわ。どうもありがとう。」
この言葉をもらった時、自分は見えない何かに動かされたんじゃないかと感じてゾッとしてしまったのを今でも覚えています。
ちなみに、葬式後は、家族親戚みんなで温泉に行こうなどと、全く思わなくなっていました。なんであんなこと言ったんだろうと思います。
こんな偶然もあるのだなと、不思議な体験をしたお盆の話でした。
今週のお題「怖い話」